趣味は多い方がいい

バイク(GSR250S)とカメラと自転車とキャンプと旅行。ほかにもいろいろと。淫要無。

Xiaomi Redme Note 9S おもにカメラのレビュー

スマホ壊しました(照れ)

夏にゲリラ豪雨に突っ込んだら無事ショートしLEDが常時点灯するバケモノになってしまったのだが、買い換えるのも面倒なのでその状態で数か月ほど騙し騙し使っていた。


右上部のLEDが眩しいのでスポンジテープで目張り

最近になっていよいよシステムフリーズしたりと異常な挙動を示すようになってきたのでいい加減買い替えよう。


Xiaomi Redme Note 9S




当職はスマホを通勤位にしか使わないし、アウトドア趣味で気さくに破壊する事があるのであまり高い物を買いたくはない。

となると安く使い倒せる格安スマホを選ぶことになるのだが、せっかくなのでその中でもカメラ性能で宣伝しているXiaomiのものをチョイスしてみた。

スマホとしての機能面ではMiUIがマジでクソなのと、裏で怪しい通信してるっぽいのを除けば標準的なエントリーモデル、といった快適性だ。MiUIがマジでクソ(二回目)なのがとても残念だが、コスパの代償として不便と情報を売ってると解釈すれば納得はいく。

スマホ無関心層的にはもう性能面のレビューすることはないので、ご自慢のカメラ機能を見てみよう。

カタログスペック、機能面


・メインレンズ 48MP(基本12MPとして動作)
換算26mm程度 F1.79
・超広角 8MP
換算13mm程度? F2.2
・マクロ 5MP
焦点距離不明 F2.4
・深度測定用 2MP

2万円台で4眼カメラを持ってきたのは素直に凄い。レンズ構成は超広角、マクロと特殊撮影に特化したものを付けてきた。その分望遠端が26mm相当ととんでもなく短くなっているが、48MPセンサを活かしてクロップしてね、ということだろうか。


アプリのUIは隠す気もないiPhoneのパクり。モンテローザか?
カメラ起動速度は2秒弱位。iPhoneの爆速起動に慣れてるとストレス感じちゃう。

設定でカメラ起動のホットキーを電源ボタンに、シャッターボタンを音量キーに割り当てられるので、ハードキー操作のみで撮影ができる。グローブ越しで使えるのでベネ。
あと、Root取らなくてもシャッター音が消せる。

カメラ性能を比べに行く



夕暮れ時の常滑にやってきた。りんくう海岸は定番のデートスポットのようで、カップル連れが思い思いのインスタ写真を撮っている。その中カメラ2台とスマホ2台を取り替えながら写真を撮るコミネマンは紛れもない不審者である。

人目に慣れたところでRedmeくんの色々な機能を他のカメラを交えながら比較して遊んでみよう。まあ、比較といってもガッツリ優劣をつけるつもりはなくフィール的な紹介にするつもりだ。

AIモード

カメラアプリのAIがなんか自動認識して色を補正する、らしい。


Redme Note 9S
AIモードOFF


Redme Note 9S
AIモードON カメラが夕日モードになり、暖色を強調した

この感じなんか既視感があるが、これデジカメのシーン認識とやってること全く一緒では??


参考までにPowerShotAIモードオートモードと比較してみた。


PowerShot G7X markII
Pモード


PowerShot G7X markII
オート撮影 カメラが夕日モードになり、暖色を強調した

同じじゃねーか!営業用に流行りのワードであるAIを付けただけっぽい。

言葉遊びはともかく、いちいち加工ソフト開いてパラメータ調整する手間が減るのはありがたい。SNSレベルなら画質も十分だ。

あじ、解像度

各カメラ24-28mm程度に合わせて撮り比べてみる。
Xiaomiのは以後AIオートで撮っている。


Redme Note 9S


Moto Z2


PowerShot G7X markII


D850 + Tamron 15-30mm (A012)
わざとらしい青になったMotorolaに対して、Xiaomiの方はまあ人並みの映りだ。中華のくせに(偏見)希望色に寄せていないのは評価ポイント。
デジカメの二機種は素材性を確保するため意図的に薄暗く撮っているので色作りに関しては無評価。



看板を拡大して解像度を見てみる。さすが高画素機だけあってD850が突出している。次いで「りんくうビーチ」がギリギリ判別できるPowerShot、「発電機使用禁止」がギリギリ判別できるMoto Z2の順番だろうか。ただしMoto Z2はシャープネスを強引にかけているようで境界線がジャギジャギして汚い。

意外にもXiaomiが一番弱い結果になったが、48MPモードという高画素撮影モードがあるため挽回の余地はある(後述)。

48MPモード

通常時は4画素を1つにまとめ12MPの画像として生成しているが、この設定では画素をフル出力し48MPの撮影ができる。代償として1画素当たりの受光面積が減るのでノイズが出やすくなる。



通常モード


48MPモード

どちらも2000pxに縮小しているが、それでも葉っぱの先端に明確な解像の差があることがわかる。




さっきの画像と比較する。PowerShot以上、D850以下くらいの解像になった。ただし看板上のトタンを見るとわかるがノイズリダクションにより質感が塗り絵のように潰れてしまっている。晴天屋外以外で使うには勇気が要りそうだ。

望遠解像度

次はデジタルズームによる拡大を試す。予想だと48MPセンサーをうまく使ってクロップしてくれると考えているがはたして。

ここではMotorolaと並べて比較する。


等倍


2倍


4倍


8倍

高画素の恩恵か、明確に解像度に違いがある。ただしガビガビ感があるので被写体によってはMotorolaのほうがいい可能性もある。等倍ではMotorolaのほうがシャープネス過剰だったのとは対照的。



さすがに光学ズームと比較すると雲泥の差。

超広角

通常レンズからズームアウトすることで使用できるが、超広角レンズへの切り替え時に0.5秒程度のカクツキが発生する。iPhoneの気持ち悪いシームレスさと比較すると値段相応感。



湾曲こそ少ないが解像度が悪く、白飛びがなかなか酷い。


標準レンズと比較。数秒差で撮っているので同じ条件のはずだが色味が明らかに違う。レンズとセンサーの違いをキャリブレーションしていないようだ。


D850と比較。Xiaomiのカタログスペックと異なり、換算15mmのレンズと同等かわずかに狭い程度の画角だ。おそらく強い湾曲補正により外側が切り取られている。

マクロ

マクロ機能は自動切換されず、メニューから選ぶ必要がある。無限遠にはピントが出ない。
ワーキングディスタンスが2cm~10cm程度になるため適切に光源を用意しないとスマホの影が常に映りこむ。



これは・・・なかなかひどい。

暗所に深刻なグリーンノイズが発生しており、無駄に彩度がかさ増しされてるのもありオイル漏れした時のアスファルトみたいな色合いになっている。



D850+ NIKKOR 60mmと比較。Xiaomiの色の異常性がよくわかる。本格的♂撮影にはまるで使い物にならないが、小型センサー特有の被写界深度の深さにより虫メガネ代わりに使うには有用だ。

逆光耐性

せっかくの夕暮れなので逆光耐性もテストする。一番フレアが出やすい構図にして何枚か撮り、一番悪いものをピックアップした。


Redmi Note 9S
夕日の点対象にゴーストが発生


Moto Z2
薄めのゴーストが発生。あと謎の光芒


PowerShot G7X MarkII コントラストは落ちるもののゴーストは見えない


D850+ Tamron 15-30mm
旧レンズだがゴーストは見当たらない

総評すると、D850 ≧ PowerShot > Redmi Note > Moto Z2 といった具合か。ただしMoto Z2は一回レンズを結露させているためそれが影響している可能性がある。

意外だったのはPowerShot。ズームレンズは逆光に弱い傾向があるのだがよく抑えられている。

総括

シャオミは悪くないよ

そこそこの打率のAIオート、飛び道具の広角とないよりマシなマクロの組み合わせは、デジカメのサブ機として極めて適性が高い。広角やマクロレンズを持っていない時に限って必要になるのは世の常だが、その際にブログ画質程度の撮影をすることが出来るのはとても安心感がある。

代償としてズーム機能は「最悪ではない」程度の性能になっている。写真を撮ることをスマホ一台で完結させたいのであればより汎用性のある望遠レンズ付きの機種のほうが良い。

当職の用途だと満足いく性能をしているが、唯一無二って程強くはないのと、MiUIがマジでクソ(3回目)なので次の買い替えでは他社製品を選ぶだろう。シャオミが悪いんだよ