チェーンが錆びたりシールが破損したりといい感じに終わってきたので交換した。ODO26000kmと(多分)純正チェーンとしてはまあ人並み程度には保ったのではないだろうか。
ところで、チェーンの説明書きを見てみると「500km毎に注油しましょう」などと書かれている。毎度思うのだが500kmなんてツーリング1〜2回程度の距離、その度にスタンド上げたりブラシやスプレーでオイルヌロッカーするのはあまりにも面倒が過ぎる。
TUTOROチェーンオイラー
そこで「バイクにオイルを搭載して走行中バラマキすれば良くね?」という脳筋アイデアが生まれた。それがチェーンオイラーだ。
今回取り付けるのは中トロことTUTORO chain oiler。タンクからオイルを自由落下させるだけと仕組みは単純だがバイクの振動によって便弁が開放されるため駐車時には供給が自動でストップするのが特徴。
取扱はイギリスの公式サイトだけなのでいい感じに購入しよう。PayPal使えるのでカード持ってれば買えます。
商品選択肢が3つあるが、当職はTREK Kitを選択。大きな違いはノズル接続用の補助パーツが付属している点。無いとノズルの設置に結構な試行錯誤が要求されると思われるのであった方が楽。
ちなみに価格が二種類あるがVATは付加価値税、ようは消費税のこと。イギリス国外の場合は免税されexcluding VATの価格が請求されることになるが、代わりに関税が発生するので荷物受け取り時に別途支払う必要がある。税金の魔の手からは絶対に逃れられない!
早速取り付けていこう。まずは付属のステーを仮止めしタンクの位置決めをする。適地は地面とできる限り垂直かつスイングアームの稼働に巻き込まれない所さん。
あとはオイル滴下を自由落下に頼る性質上高い位置に置いたほうがよろしいだろう。写真では試しにこの位置に置いてみたがもっと高くても良さそう
次はTREK Kitに付いてくるフィンを取り付ける。結束バンドで取り付けと書かれていたがズレそう感凄いので両面テープで取り付けた。フィン先端とスプロケ外周を合わせて設置したがもう少し前方向の方がよかったかも。
チューブの配線を行う。付属のケーブルクリップやらをいい感じに使ってスイングアームの根本を回り込ませてフィンと接続する。なおクリップの両面テープは雑魚なので自前で接着手段を用意すること。
チューブ先端部には針金が内蔵されており、これをいい感じに曲げてスプロケに押し付けるように取り付ける。
垂れたオイルが走行の遠心力でチェーンの隙間に浸透し反対側も含め潤滑してくれるらしい(お説明書曰く)
流量の調整
オイルの滴下量はノブをぐるぐるして行う。反時計回りで増、時計回りで減。
滴下量の目安はチェーンが全体的にいきわたり、かつタイヤに飛び散らない程度と一見単純だが、気温に左右されるため実際は難しい。
説明書によると気温20度で0.5回転、10度で1.5回転となっている。また、回転数と流量は比例関係に無いらしいので目分量でガバ開けするとドバーっとオイルが出て爆発四散する。
オイルの選定
TUTORO専用オイルを使ってね❤
・・・とのことだが500mlのオイルに7000円(本体、送料、関税で多分これ位)支払う程セレブじゃないんで自作しよう。
説明書では他の機械油をあれこれ理由付けてディスっているのだが、その中にチェーンソーオイルは粘土高杉、エンジンオイルは低すぎ、と記述がある。つまりこの二つを混ぜれば最適な濃度になるということだ(反対解釈)
適当な容器にそれぞれオイルをぶち込み攪拌したり垂らしたりしてなんとなくで粘度を合わせていく。結果的にチェーンソーオイルと10W-40エンジンオイルを1:2くらいで混ぜるといい感じになった。
オイル漏れについて
ウワーッ!
平日一週間駐車しっぱなしにしていたら数滴程度オイル漏れが発生していた。
原因は沢山考えられるが、風による車体の揺れ、気温によるオイルの体積変化などが怪しい。
これをゼロにするのは不可能と思われるので当職はガレージマットを引いて対策しておいた。几帳面な人(土地)なら走行ごとにノズルを拭うなりウエスで蓋をするなりしなきゃならないだろう。
追記:ノブをきちんと閉めれば落ちなくなる。(ゼロとは言ってない)
感想
オイラー乙ゥ^〜(労いの言葉)
チェーン部分は見ての通りヌルテカとなっている。
日々の面倒から解放され走ることに集中できる素晴らしい装備と言っていいだろう。
オイル漏れ以外で気になるポイントはタンク、チューブの取り回しで結構試行錯誤が必要な事、チューブ、ノズルがちゃちいため壊れそうという事、そして何より透明のホースと結束バンド固定でだいぶダサい事だろう。
まあアドベンチャーバイクならゴテゴテしてても許されそう的な?