【悲報】コンデジ、高騰。
手持ちのコンデジ(LUMIX TX2)が物故割れたので新しいコンデジを探しているのだがとにかくやばい。以前3万で買えた初代GRが7~8万で売られてたりしてバブル感じるんですね・・・
ちな原因はよくわからないが、なんかちっくとっく?いんすた?で、ばず?とかでコンデジが流行ってるらしいよ(陰の者特有のアンテナ不足)
とにかくバイクのグローブ越しだとスマホが操作できない+望遠が弱いのでカメラは必須ガジェットだ。何でもいいので壊してもいい価格で売れ残ってる機体はないだろうか・・・
Nikon 1 J5
J5J5...(情け無用)
選ばれたのはレンズ交換式アドバンスドカメラことNikon J5。
Nikon 1シリーズはミラーレス黎明期にニコンがお出しした規格で、当時の技術ではミラーレスは一眼レフの代替にはならないだろう、的な感じだったため小型軽量化重視のカジュアルカメラというコンセプトになっている。その後スマホとフルサイズミラーレスでカメラ業界がどうなったかはご存じの通り。
今回はこの型落ち謎カメラの深淵を覗いてみよう。
大きさ、外観
ミラーレスとしては最小クラスで、なんとPENTAX Qよりも小さい。
レンズがデカいので奥行はあるがそれでも上着のポケットに雑にぶち込めるサイズ感だ。
フルサイズカメラ(ハチゴー...)と並べるとこんな感じ。超小さい。
背面から。ボタン配置はだいぶコンデジ感がある。チルト液晶があるのが偉い。
質感はプラスチッキー。金属パーツで重くするよりはキャラに合ってると思う。
操作感あれこれ
起動速度
電源オンから撮影まで1秒強位。一般的な高級コンデジと同程度だ。
シャッター音無し
電子シャッターオンリーなので当然だが無音である。特に絞り開放にしていると完全無音で撮影される。
ブラックアウトもしないので「撮影後の画像確認」をオフにしているとシャッター押せたかどうか全く分からない。SD書き込み中は動画撮影時間の残表示が「----」になるようなので当職はそこで判別している。
液晶の品質が悪い
液晶の解像度、発色がイマイチで写真の成否が分からない。
PCで見るとプレビューで確認した時よりかなり綺麗に映っててビックリする。
像面位相差AF
当時は最先端だった像面位相差式オートフォーカスを搭載している。
流石に型落ちなので正確さはともかく速度は高級コンデジ(G7XMarkII、TX2)に比べるとちょっと遅め。レンズがデカい影響もあるだろう。
コマンドダイヤルの仕様が惜しい
この時代のエントリーカメラとしては珍しくダイヤルが二つ付いている。
ただし両方使えるのはMモード撮影時のみでありAモード、Sモードでは片方が死にダイヤルとなる。
露出補正なんかに割り当てられたらうれしかったのだが。
オート撮影で勝手にストロボが上がる
いわゆる「発光禁止オート」の項目がないため室内や夕暮れで勝手にポップアップする。
手動で発光禁止には出来るが電源を入れなおすたびに再設定する必要があり実質使えない。
Mモード時に露出補正ができない
ニコンエントリー機あるある。
設定固定してISOオートで露出合わせる運用をしてると割とひっかかる。
Wifi転送機能
当時は最新機能だったWifi転送機能が付いている。現行のSnapBridgeアプリで使用可能。
操作感はもろちん他のNikonカメラと同じ。つまりクソ
使えるならOTGケーブルを使うのも手。相性問題が結構あるので一概に薦めにくいが当職はPixel6a+これらの組み合わせで転送できている。
耐久性
耐久性は微妙らしい。カメラレンズを問わずプラ製のパーツやフレキが破損する事例が多数報告されている。あまりにも壊れすぎてリコールがあったほどだ。あと秋葉原ヨドバシの展示機が壊れてたのはあまりにも有名。
修理期間終了製品のため壊れたらそれで終わりなのだが幸いAliExpressに出所不明の補修部品が転がっており悪あがきは出来そうだ。どこから仕入れてるんですかね?
ケース
レンズがデカいのでさすがにコンデジ用ケースには入らない。’
TENBAのポーチが10-30mm装着状態でギリ入る。他レンズを考えたらもう一回り大きい方が良かったかも(あるのか知らんが)
NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6
付属レンズその1。1インチセンサーの換算焦点距離は2.7倍なので27mm-81mmの画角となる。
沈胴式だが電動ズームなので片手で軽々操作できる。しかもレンズバリア付き。これもう半分コンデジだろ。
望遠端開放で撮影。解像度はそれなり、周辺部はちょっと怪しいが雑に撮るには十分な画質。
ボケ量は最低限なのでボカしたきゃ単焦点を持とう(めんどい)
逆光耐性は終わってる。フードも付けられないので諦めるアル。
広角側はちょっと解像が悪め(f4)。このレンズは望遠側の方が画質がいいように感じる。
ちなみにデフォルトのピクチャーコントロール(SD)はだいぶクソなので調整必須。
NIKKOR 18.5mm f/1.8
付属レンズその2。いわゆる50mmf1.8。
ピントリングぽいローレットがあるがこれはただの滑り止め。MFするにはボディ側のダイアルを操作することになる。
解像も歪みも結構いい感じ。さすが単焦点だ。
ボケ量はこんなもん。1インチだし期待してはいけない。
逆光耐性は終わってる。フードは絶版なので諦めるアル。
総括
ニコワンが売れなかった理由が分かった気がする。
フルオートはストロボの問題で使いづらく、設定を作りこむにはエントリー機特有の機能縛りが目に付き、長く使おうにも低耐久で折れる壊れると誰が使っても何かしら文句を付ける出来となっている。
この頃のニコンはNIKKEIに身売りの飛ばし記事を書かれる程度には落ち込んでいた暗黒時代だったのだがそれが製品にも現れてる感じがする。野球選手で例えるとベイスの下園。
これ買うならPowerShot買った方がいいと思った。