初怪文書です。
当職がバイクを買った理由は、「車高くて買えないンゴ(貧困)というものだった。
しかし先進国日本は完全なる車社会。各種制度の枠組みも車中心に構築され、需要があるなら量産効果、競争原理で安くなっていくはずだ。
一方のバイクはめっきり趣味の乗り物として認識され、仕事で使うのはせいぜい配達業務くらいである。
あれ?もしかしてこれって車のほうが安いんじゃね?ということで年間維持費を計算することにした。マジで安かったらどうしよう・・・
かかるお金の内訳
車体価格
維持費の差はもちろん重要だが、ベースとなる車両価格に差があるとペイするのに途方もない時間がかかる。燃費だけでハイブリッドを選ぶと損するのと似ているな。
車、バイクともに新車価格は各種環境規制だなんだで永遠に上がり続けている。一方中古車は車はさして変わらんものの、バイクは高騰する傾向にある。
車種はカテゴリの人気ランキングから選択する。つまりエントリーモデル。
税金、自賠責
説明不要。払わないと大変なことになる。
任意保険
特約を付けると見積もりが青天井になるので、計算では保険会社の初期設定を採用する。
燃料費
年間走行距離はドライブ目的なら5000~10000km以下になるとのこと。
間を取って7500kmと計算しておこう。
駐車料金
実家暮らしが憎い(突然のヘイト)
当職の居住地の名古屋県を基準にする。東京だと倍くらいになるはず。そりゃ車も買わんわ
車検料金
法律で受けることが決まってるやつ。250ccは不要。
ユーザー車検はしないものとする。
消耗品
オイル交換、タイヤあたりの定番消耗品。
その他パーツは計算しきれないので割愛。
実際計算してみる。
選定した車体と車体価格
軽二輪(GSR250S) | 小型二輪(NC750S) | 軽自動車(ホンダ N-BOX) | 普通自動車(トヨタ ヤリス) | |
---|---|---|---|---|
新車価格(定価) | 456,840円 | 775,500円 | 1,428,900円 | 1,395,000円 |
中古車価格 | 25~35万円 | 50~60万円 | 50~80万円 | 30~60万円 |
販売台数ランキングを参考にして選定したのだが、車は基本的にランキング上位の車=街を走ってる車なのに対し、モデルチェンジが遅いバイクではランキング上位のバイク=その年に更新があったバイク、となりがちで街の実情にそぐわないと感じる。
そこで、軽二輪は手持ちのGSR250S、小型二輪は教習車のNC750Sとした。まあNC750Sはディスコンになったけど。
新車価格は一番安いグレードを選択。注目すべきは軽自動車のNBOXよりヤリスのほうが安いこと。世界需要も含めた量産効果ですかね?
中古車はグレード、状態差が大きいのでざっくりとした値だ。ヤリスの中古情報はまだないので旧名のヴィッツを使用。
ここでもヴィッツの異様な安さがわかる。GSR250Sは不人気なので安い。
総括すると、新車は明確にバイクが安い、中古に限ればバイクと価格差がないか、同じ値段で買えるといえる。
税金、自賠責
軽二輪(GSR250S) | 小型二輪(NC750S) | 軽自動車(ホンダ N-BOX) | 普通自動車(トヨタ ヤリス) | |
---|---|---|---|---|
自動車税 | 3,600円 | 6,000円 | 10,800円 | 25,000円 |
自賠責 | 4,885円 | 4,635円 | 9,865円 | 10,005円 |
憎き税金と自賠責保険。自賠責は24か月で購入し、半額分を計上した。12か月で買う人いないしね。
古い型式だと多少税金が値上げされるがここでは考慮しない。
任意保険
軽二輪(GSR250S) | 小型二輪(NC750S) | 軽自動車(ホンダ N-BOX) | 普通自動車(トヨタ ヤリス) | |
---|---|---|---|---|
保険料(1年) | 40,290円 | 40,290円 | 71,580円 | 102,560円 |
補償内容は対人対物無制限、他初期設定、年齢は21歳以上とした。
全体的にクッソ高いように見えるが、年齢制限による金額差が大きい。26歳以上、30歳以上にすると20~30%安くなる。
燃料費
軽二輪(GSR250S) | 小型二輪(NC750S) | 軽自動車(ホンダ N-BOX) | 普通自動車(トヨタ ヤリス) | |
---|---|---|---|---|
燃費(WMTC/WLTC) | 29.2km | 28.3km | 21.2km | 20.2km |
7500km走行した場合 | 38,527円 | 39,752円 | 53,066円 | 55,693円 |
ガソリン代は150円で計算。もう150円で入れられるスタンドも減ってきたが。
バイクでもSSなら戦車並みに燃料を食うし、ハイブリッド車ならヘタなバイクより燃費が良かったりする。
駐車料金
軽二輪(GSR250S) | 小型二輪(NC750S) | 軽自動車(ホンダ N-BOX) | 普通自動車(トヨタ ヤリス) | |
---|---|---|---|---|
駐車料金(名古屋) | 36,000円 | 36,000円 | 120,000円 | 120,000円 |
駐車料金(東京) | 60,000円 | 60,000円 | 240,000円 | 240,000円 |
自宅周辺(名古屋の右のほう)、実家の周辺(東京の右のほう)を適当に賃貸サイトで調べた結果。年額。
バイクに関しては厄介で、無料で停めていい物件もあれば、車と同じ金額を取る所もある。
持ち家ならもちろんタダ。そして東京はやはりヤバい(再確認)
車検料金
軽二輪(GSR250S) | 小型二輪(NC750S) | 軽自動車(ホンダ N-BOX) | 普通自動車(トヨタ ヤリス) | |
---|---|---|---|---|
車検費用 | 0円 | 23,475円 | 21,065円 | 26,105円 |
重量税込み。バイクは2りんかんの料金表、車はカーコンビニの料金表を参照、車検は2年ごとなので2で割った値。
薄利多売が効くからか、軽自動車の車検がバイクより安くなっている。
ニーハンには車検がないが、12か月点検はするようにしようね!
消耗品
軽二輪(GSR250S) | 小型二輪(NC750S) | 軽自動車(ホンダ N-BOX) | 普通自動車(トヨタ ヤリス) | |
---|---|---|---|---|
オイル交換 | 3,760円 | 5,960円 | 1,950円 | 2,475円 |
タイヤ交換 | 9,034円 | 17,016円 | 5,700円 | 6,070円 |
バイクのオイル交換は7500kmなら2回でいいだろう。人によっては2.5回だろうが、説明書にはそう書いてある。オイルはスカトロールのやつ(600円/L)で計算。ホンダG2なら倍くらいの価格になる。あとオイルフィルタ交換代(1,000円)も含む。
車のオイル交換は年1回を想定。車はも同じくカストロール(750円/L)で計算。
比べてみると、バイクがアホ程オイルを汚して走っているのがわかる。回転数やらストロークやらが違うので致し方ない。明確に自動車有利。
バイクのタイヤは純正のものは絶版なので適合タイヤの一番人気の価格(前後)から3年交換を想定し3で割った値。
車のタイヤは4年交換。実際は冬タイヤの概念があるのでもっとややこしいが。
オイル、タイヤともに明らかに車のほうが安い。これが需要の差か。
総括
年間維持費を比較すると、
軽二輪(GSR250S) | 小型二輪(NC750S) | 軽自動車(ホンダ N-BOX) | 普通自動車(トヨタ ヤリス) | |
---|---|---|---|---|
自動車税 | 3,600円 | 6,000円 | 10,800円 | 25,000円 |
自賠責 | 4,885円 | 4,635円 | 9,865円 | 10,005円 |
保険料(1年) | 40,290円 | 40,290円 | 71,580円 | 102,560円 |
燃料費 | 38,527円 | 39,752円 | 53,066円 | 55,693円 |
駐車料金(名古屋) | 36,000円 | 36,000円 | 120,000円 | 120,000円 |
車検費用 | 0円 | 23,475円 | 21,065円 | 26,105円 |
オイル交換 | 3,760円 | 5,960円 | 1,950円 | 2,475円 |
タイヤ交換 | 9,034円 | 17,016円 | 5,700円 | 6,070円 |
---- | ---- | ---- | ---- | ---- |
合計 | 136,096円 | 173,128円 | 294,026円 | 347,908円 |
車のほうが高い(当然の帰結)
なんか車のほうが安っすいな~とぼんやり思っていた部分はタイヤ、オイルなど用品店に置いてある物や中古車屋で野ざらしになってる車の価格で、確かにそれはバイクより安かった。
だが、そんなちゃちな差では埋められないほどの保険、税金の差があるのだった。
ちなみに一番価格差が出たのは駐車場代。実家暮らしで駐車料金がない場合小型二輪と軽自動車の価格差はグッと小さくなる。やっぱり持ち家が最強だな!(怨嗟)
免責事項
この比較は条件を揃えた状態で車、バイクの価格差を調べることを主目的としてるので個々の数値の妥当性は本気で調査していない。例えば保険料はもっと安く/高くなるし、各種消耗品の料金はもっと多くかかるはずだ。
「バイク 維持費」「車 維持費」とかでググればもっとまじめに計算しているサイトが見つかるので、実際の維持費が知りたければそっちを参考にしよう!