趣味は多い方がいい

バイク(GSR250S)とカメラと自転車とキャンプと旅行。ほかにもいろいろと。淫要無。

GOLDWIN X-OVER リアバッグ 使ってみた感想

日常の下駄としても使うつもりで買ったバイクだが、驚くことに大体のMT車には荷物が載せられないのだ。(周知の事実)

となると何らかの手段で積載性を確保する必要がある。積載の選択肢といえば箱、タンクバッグ、シートバッグ、パニアバッグなどいろいろあるが、これらはサイズ、着脱の手間などが気さくな買い物や今日...日帰り...程度の旅行に使うにはちと大仰な気がする。

一番気軽なのはリュックを背負うことだが、あまり長時間背負ったら肩が爆発するし、蒸れたりバタついたりするのが嫌だ。なんとかしてこれらのいい所さんを取れないものか・・・

あったよ!2in1バッグが!

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ということでバイクと一緒に買った。Amazonで10000円~12000円くらい。ちなみにオリーブ色は不人気なのかやたらと安かった(無慈悲)
この手のバッグは各社から市販されているが、他社はただの布袋にバックルとベルトを取り付けたような作りなのに対して、これはしっかりと「バッグ」という感じがする。

24L/35Lのモデルを選択できるが、現物見ると35Lはだいぶデカかった。車両→目的地までの輸送として背負うにはいいだろうが、観光地でのアタックザックとして使うには24Lがベストだろう。

バッグのサイズ感は、ホモランドセルことBCヒューズボックスとほぼ同じ。開閉箇所が上部に加え側部にもあるのでシートバッグ時の開閉がしやすい。
フロントポケットは左側/右側の二か所から開閉でき、それぞれ別の荷室になっている。これが非常に便利。
上部、側部に持ち手が付いているが、どうも外布に持ち手を縫い付けただけの貧弱構造なようで、持ち上げると生地が苦しそうに引っ張り上げられる。重い物を入れた状態で持ち上げたら普通に破れると思う。

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内部は仕切りなどないただの箱。上部、側部共に裏面がメッシュポケットになっている。ちなみにファスナーはYKK製(重要)。

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裏面がこのバッグのキモ。背部に格納されているベルトを引き出し、

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こいつ(ベルト)を斜めに接続すりゃいいわけだ。 リュックへの変形は素早いがパーツが小さいので、冬グローブで行うには熟練が必要。

荷物を入れてみる

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レインウェア、防寒着、ドリンク、カメラバッグ(エツミのフラップD型)、トラベル三脚、医療キットを入れてまだ余裕がある。
日帰りとしては十分な量、というかカメラなきゃ完全にオーバースペックだわこれ。

シートバッグとして使ってみる

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(今は亡き先代バイクの雄姿)
取り付け方法は多くのシートバッグと同様シート下にベルトを這わせて固定する。
ちゃんと紐を締めれば高速道路でも峠でも脱走する気配はなく悪くない。
一応肩紐を収納しない状態でもシートに固定可能。バッグが滑りやすくなるので注意が必要だが、面倒な変形プロセスを省略できる。

バッグの開閉は上面に加え左部フラップからもアクセスできる・・・と思いきやサイドスタンドで左方向に傾いているため開けた瞬間落下する危険がある。僕は重力の導きに従いカメラを落としそうになりました(ヒヤリハット)。いっそ前後逆に固定してもいいかも。

リュックとして使ってみる

リュックとしての機能はあくまでオマケかなという感じがした。

通気性が一切ない背部は汗で洪水を引き起こすし、なぜかショルダーベルトが滑り止め素材でできており背負い心地はイマイチ。
ベルトとリュックの接続部はどちらも樹脂製のため酷使や経年で簡単に破損してしまうだろう。あと、接続フックが大きい為人によっては腰骨やベルトに突き刺さると思う。
加えてこのサイズ帯にもかかわらずチェストベルトがない為、荷物満載の状態で背負うと肩の負担がヤバい。

ちなみにリュック自体が自立するし、上に物を乗せても結構耐える。テーブル代わりに使えて便利。

総評

実はニッチなアイテムであることがわかった。(体験主義者の鑑)

「これ固定式のバッグでもよくね?」と思う機会がだいぶある。カメラ等高価でかさばる品を持ち運ぶにはドンピシャなのだが、レインウェア、ドリンク等バイクに置きっぱにしても支障ないものしか持ってないなら付け外しの容易さも可搬性も不要だしな。

某バイク用品店で大々的に置かれてたけど、万人受けはしないんじゃないかなぁ。