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Vストローム650 5000km乗ったのでインプレ

バイク初心者です。

 

3月に買ったVストくんが早々に5000km達成したので感想を垂れ流すゾ。

スペックとかはググれば出てくるので実際シバいてみてのフィーリングとかが中心だ。

 

 

 

概要

伝統的なアドベンチャーバイク。

基本はツアラーだが不整地走破性が高い「気にさせてくれる」要素を随所に詰め込んだものが区分されているカテゴリで、車ならSUV、自転車ならグラベルロードが当てはまるか。4輪車のSUV人気と同様に2輪のアドベンチャーも現在熱いジャンルであり各社あれこれと出している。

その中でもスズキは頭がおかしくなったのかやたらにバリエーションが多く、Vストローム1050(XT)、800DE、650(XT)、250の4種がラインナップされている。

 

中でもVスト650の特徴は名前の由来になっていたV型エンジンだろう。この辺りはあまり詳しくないが、パラツインに比べて振動が減る、独特の鼓動感(謎)とかがあるらしい。

部品点数やらコストやらで設計が難しいらしく、昨今の情勢を考えると環境規制に通らなくなった時点で生産終了、Vスト1050共々国産バイク最後のV型エンジンになる気がしてならない。なので現行品で手に入るうちに乗っておこうというわけだ。

 

前提:中古状態の確認

購入したのは2019年式、納車時7000kmという完全なる新車。なんか立ちごけ痕があるけど新車。

Vストは2017年でFMC(太いモデルチェンジ)をしている為パーツの入手性を考えるとそれ以後の車両がいい。

 

基本フルノーマルだがポン付け系パーツとしてハンドルガード、グリップヒーター、GIVIのサイドパニアが付いてきた。

 

ハンカバどグリヒはもちろんありがたいが、一見魅力的に見えるサイドパニアは実のところ微妙だった。横幅が大きく日常の取り回しが不便になり、というか自宅の駐輪場に入らないので都度付け外しする羽目になった。

それでいてツアーシェルケースとさして変わらない容量(22L)という。これマジ?図体に対してメリットが貧弱すぎるだろ・・・

 

非走行時性能

デザイン

現代のアドベンチャーバイクといった風体。大柄ハーフカウルにフロント19インチタイヤ、そしてクチバシと最近のトレンドを一通り押さえている。

 

フロントは単眼丸目・・・ではなくちょっとダイヤめいた形になっている。ここVスト1050(四角目)との見分けポイント。ちなみにVスト250は丸目。

 

メーターと便利機能

結構多機能なメーターが備わっている。ウインカー辺りにボタンがあるため走行中操作も可能。

 

上段はODO、トリップメータ1,2の切り替え。時計と距離計が両立するのが地味に便利。

 

中段は水温計、外気温、トラコン、時計。

水温計は目盛り3から上下した所を見た事がない。夏になってもこの調子なら壊れてると思う。

外気温計はゴミ。±~5℃程度は気さくにズレるのでまあ役に立たない。

トラコンはOFF,1,2で調節するタイプ。1固定にしているがたまに作動ランプが光ってるのでまあまあ介入しているようだ。

 

下段は燃費計、航続距離計、電圧計。

燃費関連は割とアテになる数値を吐き出してくれる。

 

その他

リアキャリア標準搭載。ただしGIVIベースを付けるには専用のアタッチメントを買う必要がある。ホムセンでいい感じのボルトとステーを買ってくれば汎用ベースを強引に付けることも不可能ではない。

 

走行性能

市街地

まあ普通。発進時は250ccよろしく雑に開けてクラッチ繋いでもジェントルに発進する。おそらく意図的にFIマップかなにかを調整していると思われる。

エンスト直前で自動でアクセルを吹かすローRPMアシストとかいう謎機能があるが普通に芋るので忘れていい。というか停止時に一瞬前に飛び出すの怖いから無効化したい。

 

大型バイク特有の排熱は案外少ない。寒い日の暖房代わりに使うつもりだったが普通に寒くて拍子抜けだ。

追記:真夏も(250cc比で)大して辛くない。ハンカバで手に汗がこもるのでそっちの方がつらい

高速

Vストロームの一番得意な部分。

空いているなら6速で漫然運転、混んできたら5速でキビキビ動くといい感じ。振動もなくフラつきもなくでひたすらに楽。

 

欠点はスクリーンがイマイチな点。オフロード要素を出そうとしたのか他のツアラー比で小さく風圧、風切り音がだいぶデカい。特に風切り音が致命的で当職は耳鳴りからの吐き気で体調崩した。

幸いフロントのステーにネジ止めしてあるだけなので社外品への交換は5分で出来る。ちなみに高さを3段階に調整できるようになっているが精度ガバガバなので気楽には出来ないと思った方がいい。この個体のステーが歪んでるだけかもしれないが。

峠道

ポジション的にひらひら動きづらいのでそんなに攻めた走りは出来ない。

一応トラコンがあるので適当に突っ込んでガバっと倒しても(主に心理的に)大丈夫ではある。

 

大型なので上り坂をぶっちるPower(ネイティブ)はちゃんとある。つまり峠攻めたきゃSV650乗れってことだな(超展開)

ダート

分類上はアドベンチャーだしオンオフ兼用タイヤも履けるがピカピカの新車を傷物にする気はないので遠慮します。

壊しても惜しくない程度ボロボロになるほど乗ったらチャレンジするかもしれんが。

その他

燃費は22~25km程度で思ったより低い。ただしクソデカ20Lタンクのおかげで航続距離400kmあるので日帰りツーなら無補給でOK。

 

押し引きは地獄(215kg、シート高835mm)なので諦めよう。下り坂の砂利なんかはバックで駐輪した方がマシ。

 

総括

ひたすら楽するバイク。これもう半分車だろ。

あまりにも疲れ知らずすぎてマジでどこまでも行けるので高速代とガソリン代がヤバい事になる。

 

欠点は移動ツールとしては最高な反面バイクとしては退屈なこと。「長距離行けるバイク」は「長距離行かないとただの重くてヌルいバイク」である。当職のように日の出から日没まで乗りたいガバガバロンツーリストはともかく、たまの休みに近所の道の駅まで転がすようなタイプなら他のバイク買った方が楽しめると思われる。SV650とか(超展開)